木質ペレットは環境への評価が高い燃料です。その理由としては、ペレットが再生可能なエネルギーであること、二酸化炭素排出量についてカーボンニュートラル(二酸化炭素中立性)であること、そして国内でエネルギー生産ができるようになると、森林・林業を活性化することがあげられます。
●ペレットは再生可能なエネルギー
 木質ペレットは樹皮、おが粉、端材などの木質バイオマスを原料につくられます。これらの原料は伐採したら植林するという循環を保っていれば、再生可能な資源です。
原料が枯渇しないのですから、木質ペレットは継続的に利用することができるエネルギーといえます。しかも原料を地域の資源から調達すれば、地域の森林を育成することにもなります。


●ペレットはカーボンニュートラル(二酸化炭素中立性)
 カーボンニュートラルとは、ペレットを燃やしても大気中の二酸化炭素の量を増減させないことをいいます。ペレットを燃やしたときに排出する二酸化炭素は、成長過程で吸収したものなので、大気中の二酸化炭素の増減に影響を与えないからです。
 石炭火力発電所では二酸化炭素排出量を抑制する目的で、石炭に1〜3%のペレットを混ぜられています。これだけで、効果的だといわれEU諸国では盛んに実施されています。
 この抑制効果はペレットを燃やしたときのことで、ペレットを生産する、破砕、乾燥、成形の工程では二酸化炭素を排出します。このときに排出される二酸化炭素量については、ドイツで試算されたデータがあります。
 このデータは、生産・輸送、燃焼装置の製造などで排出される二酸化炭素量を比較したもので、それによるとペレットの排出量は、薪よりは多いのですが、石油の5分の1、電気の10分の1にすぎないという結果となっています。二酸化炭素排出量からみても、ペレットは環境にやさしい燃料であることを示しているデータです。
ドイツにおける家庭暖房の熱源別比較
●国内の森林・林業を活性化する
 木質ペレットは、国内にある森林の副産物である丸太、樹皮、枝葉を原料につくられます。この原料を地域森林から調達するシステムが確立すると、ペレットを軸に地産地消のサイクルをつくることができます。このサイクルが上手に、活発に動くようになると、地域の森林は豊かになり、地元密着産業である林業は活性化し、さらにそこから新たな雇用が生み出されることにもなります。
 そして国内で生産するエネルギーの割合が高くなると、外国からの燃料への依存度を低くすることができます。これによって、外国の状況に過度に左右されなくなります。
 また外国から運ぶよりは、地域の資源で生産し、地域で消費すると輸送距離が短くなり、排出する二酸化炭素を削減する効果もあります。

JPA会員ペレット販売実績例
ペレット納入先:30km圏(地区内)
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